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エロゲと英語のブログ
 



2007年4月9日を表示

sense off 埴島珠季シナリオ

究極の終焉を描いた崇高なるシナリオ。

あまりにも哲学的すぎるため、このシナリオを語る場合は女性心理と異性間の交わりについて考えるところから始めなければならない。ひいては、このシナリオで描かれる女性の心理描写(埴島珠季)について、君が望む永遠に代表されるような所謂「三角関係ゲー」において、何故そのような場面が発生するかを考えることができる。
このあたりの解釈について、この作品のシナリオライターは埴島珠季シナリオでその考えと答えを提示している。ヒロインに普通の人間とはかけ離れた「それ」を与えることで、本来の人間(女性と男性の性差)がどういったものなのかを非常に抽象的に描いている。

このヒロインは後に「ツンデレ」と言われるような性格付けが行われているが、それについても「ツンデレ」という現象が発生し得る理由について、独自の理論が展開されており、結果的にシナリオの序盤と後半で全く意味の違うツンデレが描かれている。

これが真のツンデレである。

昨今のエロゲに飽きたプレイヤーや、新参のプレイヤーは是非この作品のこのヒロインに触れるべきである。おそらく己の中にある「キャラ萌え」の定義が見事に瓦解するはずである。
そしてあのシナリオ終盤の流れである。シナリオを中心に据えるエロゲが到達し得る「愛」に対する最高の答えは、既にこの作品で提示されたと言って差し支えない。

これこそがエロゲの秘めたる可能性である。ギャルゲーやそこらのRPGでは決して辿り着けない境地がこの作品にはある。これがあるからエロゲはやめられないのであって、ここに向けられるシナリオライターの考え方の違いが、新たな名作を生むのではないだろうか。



4月9日(月)22:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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