HENTAI & English learning room
 
エロゲと英語のブログ
 



2009年2月を表示

ゴア・スクリーミング・ショウ さいたま 闇子

噛ませ犬は一匹でいい

まず、ここまでの道程が長かった。煮え切らないシナリオを3つもループすることの苦行については、練達の諸君らには言うまでもないだろう。
多くとも2名までで十分であろう。本題に入るための足がかりとして用意される伏線を薄めすぎてプレイヤーに飽きられ、結果最後までプレイできたプレイヤーにより「最後までプレイすべき」と評価されるに至る作品は多い。この作品は昨今のいわゆる「萌え」とはやや異なるベクトルを行くため、発売当時もややその傾向は強かったことが伺える。

いよいよ本題に迫るか

なんということか、この作品の本題に噛ませ犬3匹の価値はほとんど無い。その証拠に、新たなルート攻略においては、それらヒロインの全てがほとんどそのシナリオに存在感を残さない。
注目すべきは、何故ヒロインがユカにあそこまで嫌われるかではなく、何故主人公がユカに好かれるかであって、すなわちゴアとは何者なのかではなく何者がゴアなのかなのである。それを知るためには、時代は更に昔に遡り、それを知る先人達にスポットが当てられる。
さて、ここでやっと闇子シナリオについてだが、これが例の噛ませ犬3匹に比べて非常に濃く仕上がっている。というより、相対的に濃く感じざるを得ない。プレイヤーに対して明らかな伏線の隠蔽を行うことを、私は評価しない。最後に繋げる(プレイさせる)ために、可能な限り情報を小出しにして、最後のシナリオで全て放出するということは、長距離走においてゴール直前まで友人と一緒にゆっくり走りながら、ゴール前で裏切るという行為に似る。
例えばもしニコニコあたりに全プレイ動画を一本でupできたならば、このようなコメントが流れてもおかしくはないだろう。
初めから本気でやれ
今はただそれが残念だ。

Leaf全盛時代の香り

酷評しておきながら、時にはノスタルジックな思いにすら浸ることのできるこの作品の古めかしさを感じることができるのならば、ある程度この作品の前半部分も楽しむことができる。
スクリプトの微妙なつぎはぎ感から始まり、CGの塗りの甘さや、BGMのチープさ、そして細かなボイスの棒読みっぷりは、エロゲ文化発展時代の名残を感じさせる。実は、まさにこの絶妙な感じこそが本来エロゲーのあるべき姿であって、また古参プレイヤーである我々の「しがらみ」でもある。
その話はさておいて、本題のシナリオ本編はこれからが勝負である。私をここまでプレイさせたのだから、素晴らしいシナリオを期待したい。



2月26日(木)00:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

春休みに関して

久しく更新していないことを、誠に遺憾とするばかりであるが、そもそも更新する時間もそう多くないということをご理解願いたい。

春休みの一挙朗読はどうなるか

水夏の一挙朗読からどれだけの時が経っただろうか。いやむしろ、これまでのペースのほうが異常だったとも言える。夏休み、クリスマス、春休みという三回の一挙朗読が行われることは今後ほとんど在り得ないだろう。
さて、それよりも今回の春休み一挙朗読企画であるが、やはりこれも研究室の兼ね合いひとつで、休みがあまり短い場合には、リアル関連で他にこなさねばならない仕事を優先することになる。

三月後半ほぼ全休

暫定の情報だが、これはあまりにも大きい。ただし他の兼ね合いについては未定であるから、まだ油断はできない。
さて、今回の朗読作品であるが、実はTo Heart2が自分の中で大きな存在となっている。不況の今だからこそ、当時を髣髴とさせる明るいシナリオをチョイスしようと思うのだ。
もしくは、最近の新しい作品をこれに充てるのもいいだろう。さくらシュトラッセはその有力候補である。
もうひとつ、春として忘れられない作品がある。練達のベテラン達には言うまでもないかもしれないが、それは舞い散る桜のようにである。
通常候補としてはもしも明日が晴れならばか、そうでなければCROSS†CHANNELであるが、ここで意外性という意味ではあえてのCLANNAD渚アフターも面白いところだ。


春休みの一挙朗読に向けて動き出します。



2月20日(金)01:04 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

ゴア・スクリーミング・ショウ  深園 希衣佳

終盤で化けるヒロイン

サブヒロインとしては無難なキャラ設定と思われた深園 希衣佳であったが、そのエロはさておき、その大元が曝け出されるまでの過程は高く評価できる。この手の大人しいヒロインの本性がエロによって暴かれるシナリオは多々あるが、その外の部分での本性、すなわち何らかの原因があって大人しい性格でいることを強要されている存在のキャラが、言動面で本来そのキャラが持つべき性格を見せるようになるまでの流れの中で、エロすなわち性欲というものも、単にその一部でしかないことを示す構成、つまりエロはフラグ成立直後にクリアし、主人公と共に困難を乗り越える過程でそれが判明することは、ヒロインの新たな面に気付くことができることへの喜び、引いてはヒロインの魅力に繋がる。それゆえに、EDにおけるあの帰着は甚だ残念であると言わざるを得ない。

どう帰着するべきだったか

そもそもこの記事はこれを述べたかった故の更新である。もちろんこの先の内容は私個人の好みが強く影響されるし、必ずしも正しいものではないが、ヒロインの捉え方が秀逸なシナリオだっただけに、新たな帰結を求めたいと思ったわけである。
以下ネタバレにつき全文反転。

希衣佳の引越しという流れは分岐後シナリオ後半での速い段階で決定してもよかった。あの母親あってして、行動の速さは十分に納得できるからだ。主人公を家に呼び出した段階で、母親が行動を起こす原因に足る。ここでユカの行動について、これでは二人の前に現れる必要性は無くなるわけだが、幻覚が見えるという意味では、ユカの嫌がらせとして繋げることも可能であろう。
貞島融解イベントによるメイン部分のシナリオ終了後、主人公は希衣佳を映画に誘う。内容はいわゆる怪獣もの。
主人公「見たこと無いって言ってたよな」
そして希衣佳渡英。
後日。主人公は例の館のあった場所に由規の墓標を立てる。ペンダントを供えて振り返り、希衣佳に会いに渡英することを心に誓う主人公。 //


シナリオの構造がサブ3人終了後にメインというかたちになっているので、あまり目立ちすぎる終わり方は良くない。私はあの超高速で時が過ぎるEDが認められないのであって、そうはならないような工夫を施しながら、それでいてプレイヤー自身の思考が入り込む余地を作ることを心がけた。

あくまでメインシナリオを立たせるためだけの噛ませ犬シナリオでしかなかったのかもしれないが、作品全体の評価がたった一本のシナリオで決定することはほとんど無いので、最後まで妥協しない丁寧な作品作りを心がけて頂きたいものだ。



2月8日(日)08:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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