HENTAI & English learning room
 
エロゲと英語のブログ
 



カルタグラ~ツキイノ病~ 再考

ルート確認に起動したのが間違いだった

アルコール依存症の人間がやっと酒を断てたと思ったら、あるきっかけでそれがフラッシュバックしてしまうという現象が良く知られているが、今回の私はそれに近い状態で、この一日を無駄にしてしまったということになるだろうか。他にやらなければいけない用事は多々あるし、エロゲにしても積み残しの作品が永く起動を待っている。既にフルコンプ済みの作品を繰り返しプレイすることは、朗読でなければよっぽど思い入れのある作品だけに留めたかったところだが、あの怒涛の後半を久しぶりに目にしたとき、私の和菜への一種の愛と言うのだろうか、まるでいい成人が若かりし頃の青い記憶を手繰り寄せるが如く、セピア色のメモリアが私に時間を忘れさせたのだ。

カルタグラの魅力

私が真の意味で「萌え」を意識する作品はほとんどない。基本的に「アニメとか気持ち悪い」と述べる一般人の考えと私の考えは同じだからだ。しかしながら、エロゲの魅力はそのシナリオにこそあって、キャラクターというものはあくまでそういうものだと割り切っている部分が大きい。実際のところそのキャラクター性も、シナリオの一部として切り外せないものなのである。数多くの作品をプレイしてくると、自然と他のプレイヤーがどのようなキャラを好んで、どのように立ち振る舞えば彼らの中で同調できるかも分かってくるので、普通のエロゲでは私もこの感覚に従う。もっとも、この感覚も十人十色だが、選択肢は作品の中で限られているので、必ず同意見の人間が現れることになる。
これほどに、全てのキャラに対して心から愛着を持てる作品は他にない。おそらく一番大きい理由としては、昨今の萌えゲー路線からは一線を画す、あの魅力的なCGだろう。例えば髪の色や、余計なチラリズムなどエロゲ独特の不自然さといういうものを極力排除しながら、それでいて豊富に用意される立ち絵と、あくまでキャラに媚びず、シナリオが中心にあることを意識させる一枚絵のアングルが見事である。丁度真ん中にヒロインを描けばよいというものではないということをよく理解している。挿入される一枚絵はキャラの様子を切り取るのではなくて、その場面場面を切り取るのである。
キャラの魅力を引き立たせるには、CGだけではなく、そのシナリオでの立ち回りに大きな影響を与える性格付けも同様に重要なものである。その中でも、キャラにエロゲ独特の変な属性を付与せず、あくまでシナリオ中の登場人物として、シナリオの雰囲気を壊さないことを第一に考えられていることが、逆にその魅力を際立たせている。要するに、自然なやり取りがどれだけあるかという点で、この作品は私に二次元的な要素を極力感じさせないような構成になっていることこそが、私にとってのこの作品の魅力なのである。約一名、七七というキャラを除いては。
ある意味で、七七というキャラもまたこの作品には欠かせない要素であることは間違いない。彼女の言動や行動力はまさにエロゲそのものであって、この部分が、この作品はそれでもエロゲ(二次元的)であることを主張する。似たようなところで、冬司というキャラがトンファーという非現実的な武器を使ったり、変な組織の幹部だったりするが、やはり些細な問題であって、重要なのは繰り返される主人公との自然なやり取りなのである。
私は思うのだ。萌えとはキャラが主張するものではなく、プレイヤーが個別に発見した、そのキャラの魅力を言うのではないかと。



11月19日(木)01:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

コメントを書く
題 名
内 容
投稿者
URL
メール
オプション
スマイル文字の自動変換
プレビュー

確認コード    
画像と同じ内容を半角英数字で入力してください。
読みにくい場合はページをリロードしてください。
         
コメントはありません。


(1/1ページ)