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エロゲと英語のブログ
 



2007年4月6日を表示

sense off   織永成瀬シナリオ

これは絶賛せざるを得ない。

今まで数々の名作をプレイしてきたが、この作品を久々にプレイするにあたり、作品の古さをまずは気にせずにはいられなかった。しかしどうだろう、この作品は今も色褪せることなく、「ギャルゲーのシナリオ」という範疇を越えた神懸り的完成度を今でも見せ続けている。

このシナリオのどこが素晴らしいかを語ることは即ちこの作品のネタバレをするということであり、私から言うことができるのはとにかく上手いということだけである。
一周プレイし終わった時、一本取られた印象を受ける作品はいくつかあるが、この作品のそれは姑息なプレイヤーの完全なる敗北を意味している気がしてならない。昨今のエロゲはなぜ以前にこのような作品がありながらキャラ萌えに走ったのか。その責任は当時のエロゲーマーに重大な責任があるといってよい。

まず一周目のプレイに織永成瀬シナリオを選んだのには理由がある。このヒロインは初プレイ当時に攻略していなかったヒロイン(記憶上では)であり、その結末について確かな記憶がなかった。
他に、印象の強いあるシナリオがあるのだが、これはまた後々プレイしたらレビューする予定である。まず織永成瀬シナリオについて言えば、この作品中では詰めが甘いシナリオとなっている。特に泣きを意識しているシナリオではない以上、終盤でプレイヤーに展開が先読みされると面白さは半減である。泣きに特化するならば、ヒロインと主人公を引き離したり、ヒロインを殺せばある程度の重みをそこに作ることができるのだが、そうではないシナリオにおいては、完全にプレイヤーの裏をかくシナリオが書けるかどうかが重要になる。この点で織永成瀬シナリオはややインパクトに欠ける(この作品中では)。

私個人の感想を言うならば、この作品のシナリオライターの作風は自分に合わない。そのおかげでシナリオ前半(特に一週目)はその寒い展開についていけなかった。だがしかし、それでも絶賛せざるを得ないほどのシナリオなのである。これでこの作品の凄さがお分かりいただけるだろうか?

そしてもう1つ忘れてはならないのがあのテーマソング(ED)である。なぜこの曲がI'veの膨大な数の曲の中でも名曲の部類に含まれるのかは、ただこの曲のアップテンポなリズムが作品に合っているからという理由からではない。真実はこの作品をプレイした者のみぞ知る。

EDであの曲を聞いた瞬間、鳥肌の立たないプレイヤーはまずいないだろう。私のラジオを聞いている方ならば、ここからeveというDJ名を付けたことを知っているはずである。
私がこのDJ名に込めた意味もまた、この作品を紐解くことでその深さを知っていただけると嬉しい次第である。



4月6日(金)02:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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