HENTAI & English learning room
 
エロゲと英語のブログ
 



Nursery Rhyme プレイ記1

普通に面白い

さて、新年一発目の話題がこれというあたりで私のひねくれた性格が見て取れるところではあるが、そらいろリトバスを差し置いてこれに食指が伸びたことには、いくつか理由がある。まず第一に、この作品のディスクを手放さなくてはならなくなったこと、第二に、その話題性に反して本編の内容を知るものは非常に少ないこと、最後に例の曲への愛郷である。今や廃れつつあるニコニコ動画における弾幕という文化の発端ともなった作品のひとつであり、時代背景としてはTo Heart2と共に昨今の萌え系作品の礎として重要な位置にある作品であるため、この作品の内容を知ることは、私のような特にシナリオを重視するエロゲを評論する者にとっては、ひとつの通過点となり得るのである。
シナリオを重視するエロゲとは、広義にはいわゆるエロゲにおけるエロを描くために付随するシナリオではなく、シナリオにエロが付随する作品全般を指す。すなわち直接的なエロを極力避けようとする萌え系の作品もこれに含まれるが、その線引きはプレイヤー(評論者)によって異なる。狭義には、完全にシナリオありきで、キャラは全てそのシナリオを演じるための一要素でしかない作品を指し、つまり描こうとしている内容がヒロインそのものではない作品がこれに当たる。例としては特にONEが分かり易い。ヒロインによらず、EDは同じ展開である。萌え系の作品はヒロインの描写を徹底するため、この定義からは外れることになる。もちろんこの線引きも人により異なるが、わりかし狭い定義のニュアンスで用いる人が多い。
前置きが長くなってしまったが、やはりこの作品は典型的な萌えゲーに分類できる。メーカーHP等からも分かるように、萌えゲーの視点からシナリオ重視、すなわち萌えと感動(「泣き」は更に狭い意味で用いる)の両立を目指した作品というわけである。昨今のエロゲーでは主流となっているこの手法も、当時はまだ萌えという表現を一人のヒロインにより濃く乗せることが重要視されていたせいか、やはりプレイヤーを作品の世界観に引きつけるための独自の工夫が見られない。ただヒロインの魅力だけで引きつけようというには、このメーカーの処女作としては話題性に欠けた側面もある。しかしながら、メーカーとしての方向性を定めた作品として捉えると、今となっては一定の地位を築く上で成功を収めた作品と考えることもできるだろう。

「新鮮」が「朝鮮」に見えた

この作品でも相変わらず耳にかかるような声を出す声優ばかりが活躍していることはさておき、制服のデザインは当時の作品として見ても脱帽である。
いわゆる異人と言われるジャンルが日常として登場する作品は珍しくないが、魔女という形態がこうもロリキャラとして描かれるのが定番というのは私も疑問に思うところである。似たようなところで、双子という設定が付随するヒロイン同士が全く似ていないことも容認される風潮があり、この作品も例に漏れない。そして淡々と定番イベントをこなす中で、この作品だけに見られる特長が一切無いことは特筆すべき点だろう。これこそがこの作品の知名度とは裏腹に、エロゲーとしては評価されていない最も大きな要因であることは誰の目から見ても明らかである。だがしかし、しばらく無名の萌えゲーから離れていた私としては、この感じは実に久しいものであったし、評価する上でも要求課題をきちんとこなしているという点で減点することはない。メーカーが処女作としては堅調な作品で打って出たということで、ライバルは多いながらもこの路線で勝負するというメッセージとして捉えられる。
個人的には、どこか遠い世界の出来事のように感じられて、あまり好きではない世界観ではあるが、評価する上で私情は極力排除すべきなので、この点に対して意見するのはやめにしようと思う。



1月3日(日)08:22 | トラックバック(2) | コメント(1) | 趣味 | 管理

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コメント

ナルキッソすううう

また内容とは関係ないお話。
ナルキッソスがついにPSP化ですよ・・・。
ナルキ4とかなんかいってますし。
なんかナルキに対する何かが変わってきてしまった。


 by 前、贈り物をもらった人 | 3月10日(水)08:29


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