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エロゲと英語のブログ
 



そらいろ つばめシナリオ (晴れ、雨)

【晴れ】おいまじやめろばか

あくまでエロゲーであるがゆえに、この手のシナリオにいかに説得力を持たせることができるかを考えるのは無粋というものだが、いや、ある意味で18禁だからこそ表現できるものもあるのだが、このシナリオばかりは特に我々のような人生のレールから外れないことを考えている人間にとっては、現実的にも、ある種の別世界における出来事のような感覚が強く残る。
このシナリオは間違いなく人を選ぶシナリオである。スカーレットのような、全く非現実的な世界観を展開する上でこのシナリオを用意するならばまだよいが、今回はラムネがベースにある以上、主人公の軽はずみな行動に対しては賛否両論分かれるところであることは間違いない。現実的にはこのような出来事に一種のタブーが存在するため、それをポジティブに乗り切ろうとする主人公が描かれることについての議論は避けるが、私は立場上、このシナリオが笑えない立場にあるため、このシナリオはどうしても素直に受け入れることができなかったことだけは間違いなく断言できる。

【雨】これを待っていた

ねこねこの真髄とも言うべきその流れを踏襲したシナリオ。晴れで未消化だった複線はこちらで回収され、往年のねこねこ作品を思い出させるには十分な出来であると言える。逆に言えば、あれからどれだけ成長したかという話になるのだが、個人的な印象で言えば、良くも悪くもラムネと同等かそれ以下の出来である。というのも、ラムネと世界観を共有しており、基本的なコンセプトも旧来のものを引き継いでいる以上、それは新たなねこねこの在り方として、再起一発目の作品としての評価は抑えざるを得ないというのが正直なところであるからだ。いわゆる採点競技と言われるスポーツにおいて、別の大会で同じ演技を披露しても採点者の印象は良くないのと同じ理由である。一方で、これまでの作品の繋がりを往年のファンに感じさせるギミックとして考えれば、これも悪いと言い切れない部分がある。旧来のねこねこからの繋がりを印象付ける意味合いは非常に重要である。
さて、そのシナリオであるが、今回はエロゲーが終わってからが本番という、なかなか挑戦的なシナリオ構成を取っている。技法としては主流の描き方ではないことは明らかだが、有名なところだとCLANNADがこの技法に近い。ネタバレのため詳細は記せないが、そういうキャラを登場させることによるシナリオの印象の変化は中々に興味深いところである。やはりプレイヤーも高齢化が進んできたということか、そういう年齢だと、このようなシナリオで心が痛むプレイヤーがいてもおかしくはないだろう。
幼い頃に「結婚しようね」とか抜かしていた甘い思い出を持つ人も少なくないかもしれないが、このシナリオはその究極系である。主人公の幼馴染とは得てしてそのような存在として描かれるが、エロゲーの世界において幼馴染と主人公の関係は全てにおいてそれが必然であったかのように描かれる。しかしどのようなシナリオでも、あまりに近くにいた存在に対して恋心を認識するまでの葛藤が描かれる。これはエロゲーのシナリオの書き方としては王道であり、プレイヤーの多くがそれを当然のことと認識している。おそらく現実でもそれに近いだろうという刷り込みすら起こっていて、そういう意味でこのシナリオは我々の認識に一石を投じる内容となっていることは評価できる。主人公の行動に何を感じるかは人それぞれであるが、私としては、年頃の男女が仲良くしていればこのような展開も当然と思える。ご都合主義ではないと判断できるためこの点で評価を下げることは無かったのだが、自分の思うがままのシナリオしか許容できない人はこの作品を避けるべきだろう。



10月22日(木)03:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

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