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エロゲと英語のブログ
 



NANA

今更だがNANAについて一言。

改めて読み返す機会があったのだが、やはり人気が出てから作者もそのあたりを気にしているような作風になってしまったことがはっきりと伺える。どちらにしても最近の漫画業界からするとクオリティは高いことに変わりはないが。

我々ヲタから最も対極の位置にある恋のかたち

この作品のシナリオの根幹となる部分を見てみると、目の前にある「現実」と戦う姿が強く描かれていることがわかる。ある意味で彼らにとっての「リアル」はどこか悲観的であり理想主義的な部分も強調して描かれているが、そこに立ち向かおうとする姿はむしろ昨今の下らない恋愛漫画なんかよりもはるかに現実的である。

この作品に登場する女性キャラは特にリアルの女性は「萌え」という概念では図り得ないことを如実に示した例であるといえる。作者自身が女性(または女性的な視点の持ち主)であることもあり、我々男性がそこに描かれる心理描写に何かしら恋愛に対するヒントを得ることも不可能ではない。

もう一つ言わせてもらえば、男性がこの漫画を隅々まで読んだところで、主軸の女性キャラの心理を読み取ることは絶対に不可能である。細かくキャラの心理描写を様々な技法でサルでも理解できるぐらいに分かりやすく描いているつもりかもしれないが、男性は絶対にこれを理解できない。
極論を言えば、この世にAVやエロゲのようなアダルトコンテンツが古くから存在した理由がまさにそれである。男性は女性ほどに現実と向き合う力は無い。
私はここでその性差に対して哲学的に述べることはしないが、もし男性の立場からこの作品のような恋愛を望むというのであれば今すぐにでも出家する必要がある。目の前に素っ裸の美人が立っていたとしても身じろぎしないだけの虚無心があれば相手の女性のことも考えてやれるというものだ。

物語序盤の展開を思い返してみると、なんと一人の男を追いかけて上京する女性が描かれているのだが、このあたりの行動についてこの作品を読んでいる男性に問いたい。この行動の原動力となったものは何か? もちろん私にもその答えはわからない。ほとんどの男性は「それだけ愛していたから」とか答えるのかもしれないが、我々男性に、そこまでさせるだけの「愛」または「恋」のかたちを想像することはできない。上記の答えもまさにそれをわかってない男性陣が軽い気持ちで答えた悪い例である。それだけの感情を文字で表せるわけがない。だから我々男性がこの質問に出せる最高の答えは「わからない」しかないだろう。
現実でもこういった女性独特の心理に基づいた不可解な行動は随所で起こり得る。私も一人の男性を追いかけて家を出た一人の女性を知る。



なんということか。私はこの大事な時期にNANAを読んで鬱になってしまっている。



4月14日(土)01:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

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