| ナルキッソス3 メサイア |
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| 非常に素晴らしい
まず個人的な感想を述べさせてもらおう。このシナリオは非常に理解している。何をと言われれば、私の趣味をだが。 ありのままを見せようとする作品群において、陳腐な伏線はどうしてもシナリオの先読みに繋がってしまうが、それすらも、あたかも予定されていたかのごとくシナリオが進行することこそがこのシリーズの逆の意味での利点でもあった。しかしこのシナリオは、あくまで個人的にではあるが、それを考えさせない後半の展開と、それが功を奏してか、終盤の絶妙な伏線に対して非常に新鮮な感情を抱かせた。 この手の伏線は常に勇気が必要だ。下手に用いれば逆の意味で奇跡に等しい。しかし考えてみると、一酸化炭素が部屋に充満する前に 見知らぬ愛らしい女の子が「お兄ちゃん♪」って 玄関からお邪魔してくる可能性も0ではないのだ。そういった意味で、ライターは文脈によく気を使っていることがわかる。そしてこのことこそが、このシナリオで主にプレイヤーが考えることになるある種の条件である。
ブラックジャックによろしく
緩和ケア医療に関する話題が取り扱われたのは確か何巻だったか。なんとこのシナリオ、形式的にはやろうとしていることが同じに見える。しかしそれはあくまで医者としての立場に立った、すなわちその先も長く生きるであろうプレイヤー自身の考え方で、ただこれについて考えさせたいのであれば、先の漫画こそが詳しい。このシナリオでは、例の終盤の展開があって初めて、プレイヤーがこのシナリオの真意に気付くチャンスを与えられる。もちろんその真意の形は人それぞれであるが、要は一酸化炭素が部屋に充満する前に見知らぬ愛らしい女の子が「お兄ちゃん♪」って玄関からお邪魔してくる可能性は決して0ではないということだ。結果どうであろうが、そこにあるのは事実のみだ。もちろん悪いこととしてもこのような例は起こり得る。我々はこれを安全という言葉で表現し、そうでなけでば奇跡というわけだが、今述べたいことはそういうことではない。とにかく死ぬときは一人という至極当たり前のことについて、これまでのシリーズ同様に淡々と述べられている。しかしながら、このシナリオの特別なところは、終盤に至って、プレイヤーの思考とは違うところに焦点を向けさせるという技巧的なシナリオの組み立てである。流石にただヒロインが死ぬまでの過程を楽しむ作品ではないだけあって、色々な創意工夫が凝らしてある。
終盤に意味を見出せるか
事が起きてからの展開は、ひとつの物語を終わらせる上では必要不可欠だが、非常に蛇足的である。それはプレイヤーであるあなたにとって救いになるのか、ただそうであればそのようなイベントを挿入してよいというわけでもあるまい。しかし悲しいかな、このシナリオは超絶リア充の物語である。散々主人公に迷惑をかけるヒロイン(この章ではヒロインも男となる)が終盤で取る行動に対しても賛否両論あることが予想できるが、そういう人たちにはまず親友と呼べる友人を作ることから初めていただきたいものだ。
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8月4日(火)02:29 | コメント(1) | 趣味 | 管理
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